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電力の需給調整市場とは|蓄電池・V2Hがお金を生む仕組みを徹底解説|TKソーラー(東興電気工業)

こんにちは!TKソーラー(東興電気工業)です。「電力の需給調整市場って言葉、ニュースで聞きました。家庭の蓄電池とかV2Hにも関係するんですか?」――最近、釧路・帯広・十勝の戸建てオーナー様からいただくご質問のなかでも、ちょっと業界寄りなテーマです。

結論から言えば、需給調整市場は「家庭の蓄電池やV2H(Vehicle to Home/EVから家へ電気を戻す仕組み)が、電力会社にサービスを売って対価を得る市場」として、徐々に家庭オーナーの収入源になってきているテーマです。今回はその仕組みを「入札→落札→指令・放電」の3ステップで整理します。

📚 この記事でわかること

  • 電力の需給調整市場とは何か、シンプルにやさしく
  • 需給調整市場の3ステップ(入札→落札→指令・放電)
  • 家庭の蓄電池・V2Hがどう関わるのか
  • 北海道家庭への直接的・間接的なメリット
  • TKソーラーが考える「需給調整市場時代の家庭エネルギー戦略」
電力の需給調整市場とは何か、家庭の蓄電池・V2Hがどのように対価を生むのかを解説するブログ記事のアイキャッチ画像
需給調整市場と家庭の蓄電池・V2H|お金を生む仕組み

電力の需給調整市場とは

需給調整市場は、電力ネットワークの「需要と供給のバランス」を保つために、必要な調整力を入札で集める市場です。2021年度から段階的に稼働し、2024年度には全商品(一次調整力〜三次調整力②)が本格運用となりました。

電気は貯めにくい性質があり、瞬間ごとに「使う量」と「作る量」が一致していないと、周波数が乱れて停電につながります。これを毎瞬調整するのが送配電事業者の仕事で、その「調整力」を市場で買い付ける仕組みが需給調整市場、という整理になります。

調整力の種類(ざっくり)

  • 一次調整力:10秒以内に応答(自動)
  • 二次調整力:5分以内に応答
  • 三次調整力:15分〜45分以内に応答

家庭の蓄電池やV2Hは応答速度が速いため、これらの商品にマッチしやすい性質を持っています。アグリゲーターを通じて、家庭の機器も「調整力リソース」として市場に参加できる時代になりつつあります。

需給調整市場の3ステップ

家庭の蓄電池・V2Hが需給調整市場でどう動くのかを、3ステップで整理します。

電力の需給調整市場の3ステップ(入札→落札→指令・放電)と、家庭の蓄電池・V2Hが対価を得る仕組みを図解した解説図
図1:需給調整市場のフロー(入札→落札→指令・放電)

ステップ1:入札

家庭の蓄電池・V2Hを束ねるアグリゲーターが、「○○kW分の調整力を○○円で提供できます」と市場に入札します。家庭側は、契約を通じてこの入札の原資を提供する立場になります。

ステップ2:落札

送配電事業者(北海道電力ネットワークなど)が、必要な調整力を安い順に落札していきます。落札されたアグリゲーターは、指定された時間帯に必ず指令へ応じる義務を負います。

ステップ3:指令・放電(対価獲得)

需給が逼迫した瞬間、送配電事業者がアグリゲーターに指令を送り、アグリゲーターは傘下の家庭の蓄電池・V2Hに自動指令を出します。指令に応じて放電(または充電)した結果に応じて、対価が家庭まで還元されるという流れです。

💡 ポイント:「即応性の高さ」が家庭機器の武器

大型発電所は出力変更に時間がかかりますが、家庭の蓄電池やV2Hは秒〜分単位で応答できます。需給調整市場では、この応答速度がそのまま価値になります。家庭の機器が「小さくて遅い」のではなく、「速くて自由度が高い」という見方ができる市場なんです。

家庭の蓄電池・V2Hが対価を得る仕組み

家庭から見ると、需給調整市場の対価は主に2つの形で支払われます。

1. 容量対価(kW対価)

「いざという時にこれだけの容量を提供できます」という能力に対する報酬です。実際に放電指令が来なくても、待機状態を保つことに対して支払われます。家庭オーナーから見ると「貸し出し料」のイメージに近いです。

2. 実需給対価(kWh対価)

実際に指令を受けて放電した分のkWhに対して支払われる対価です。放電すればするほど積み上がりますが、頻度はそこまで多くないのが一般的です。

2026年5月時点では、家庭1軒あたりの年間収入は数千円〜数万円のレンジに収まるケースが多く、まだ大きな副収入というほどではありません。ただし、これは「黙っていても入る」性質の収入で、今後の市場拡大で単価が上昇する余地もあります。

北海道(北電エリア)の電気代単価の推移を示すグラフ
図2:北海道の電気代推移

北海道家庭への直接・間接メリット

北海道(とくに釧路・帯広・十勝)の家庭にとって、需給調整市場は「直接の収入源」「間接の電気代抑制」の2つの意味があります。

1. 直接:参加家庭は対価を獲得

VPP対応蓄電池・V2Hを持ち、アグリゲーターと契約した家庭は、上記のkW対価・kWh対価を受け取れます。北海道電力エリアでも、家庭向けプログラムが段階的に拡大しています(2026年5月時点)。

2. 間接:電力ネットワーク全体のコスト最適化

需給調整市場が機能すると、電力会社が高コストのピーク用発電所を動かす頻度が減ります。これは中長期で電力ネットワーク全体のコスト最適化につながり、間接的に電気代単価の抑制要因になり得ます。

3. 北海道は「冬ピーク需給」の調整ニーズが高い

北海道は冬の暖房ピークが大きく、需給調整のニーズが構造的に高いエリアです。家庭の蓄電池・V2Hが調整力として参加する余地は、本州よりむしろ大きい可能性があります。

需給調整市場参加対象となる住宅用太陽光+蓄電池の構成イメージ
図3:参加対象となる家庭の構成イメージ

TKソーラーが考える「需給調整市場時代の家庭エネルギー戦略」

需給調整市場・VPP・DRはすべて同じ方向を向いた仕組みで、家庭の蓄電池・V2Hが「家計だけでなく、電力ネットワーク全体にも価値を出せる」存在に変わっていく流れです。TKソーラーが釧路・帯広・十勝のお客様にご提案している軸を整理します。

  • 蓄電池はVPP/DR対応モデルを選ぶ:将来の参加余地を残す
  • 容量は14.9kWh前後:放電後も家計の自家消費+防災備蓄が確保できる余裕
  • V2H併用:EVオーナーは「動く蓄電池」も含めて参加余地を最大化
  • HEMSで見える化:放電タイミングと家計影響を可視化
  • 太陽光との連携:日中の余剰電力で蓄電 → 高単価時間帯に放電が経済合理的

⚠️ 注意:「市場対価」は自家消費メリットの「上乗せ」

需給調整市場の対価額は今後拡大する可能性がありますが、現時点で投資回収の主役にはなりません。あくまで自家消費による電気代削減+ピークシフト+市場対価の合計で蓄電池の経済性を考えてください。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 北海道で家庭向けの参加プログラムはありますか?

北海道電力エリアでも、アグリゲーター事業者を通じた家庭向けプログラムが段階的に拡大しています。サービス内容・契約条件は事業者ごとに違うので、TKソーラーで現時点の選択肢をご案内できます。

Q2. 入札・落札を家庭がやるのですか?

いいえ、アグリゲーターが代行します。家庭は契約を結んで、機器が自動制御に応じる仕組みです。

Q3. 既存の蓄電池でも参加できますか?

遠隔制御に対応している機種であれば可能ですが、古い世代の蓄電池は非対応のことが多いです。導入時にVPP/DR/需給調整市場のいずれかに対応した機種を選んでおくのが安心です。長州産業 Smart PV マルチ、ニチコン ES-T3MCK、SHARP JH-WB2021あたりが2026年5月時点の代表的な対応モデルです。

Q4. 北海道の冬は寒さで蓄電池の性能が落ちませんか?

家庭用蓄電池の多くは寒冷地仕様で、-10〜-20℃まで動作保証されているモデルが中心です。屋外設置でも問題なく動きますが、機種ごとに動作温度範囲が違うので、釧路・帯広・十勝の冬を想定した機種選定が大切です。TKソーラーでは設置場所に合わせた機種選定もご相談いただけます。

Q5. 需給調整市場の対価は確定申告が必要?

所得区分や金額によっては申告対象になる場合があります。アグリゲーター事業者からの支払調書を確認し、税理士または税務署に相談するのが安全です。

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需給調整市場・VPP対応の蓄電池・V2Hのご相談は、TKソーラー(東興電気工業)までお気軽にどうぞ。創業1968年・施工実績2,500件以上・15年工事保証で、釧路・帯広・十勝・釧路管内全域に対応しています。

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※本記事は2026年5月時点の公開情報をもとに需給調整市場の仕組みを解説したものです。具体的なサービス内容・対価額は事業者・契約条件で変動します。最新情報は各事業者の公式サイトおよびTKソーラーへお問合せください。

✍️ この記事を書いた人

TKソーラー(東興電気工業) 工事部 常務取締役(監理技術者) 木村 佳正

工事部 常務取締役(監理技術者) 木村 佳正
保有資格:監理技術者/1級電気工事施工管理技士/第二種電気工事士/普通自動車免許
趣味:車/ルアーフィッシング/キャンプ

太陽光・蓄電池の施工を知り尽くした監理技術者として、安全第一で質の高い施工をお約束します。釧路・帯広の寒冷地施工で培ったノウハウで、長く安心して使える設備をご提供します。

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